この記事では有責配偶者である夫から申し立てられた離婚調停のことについて書いています。
目次.
1、ある日突然届いたその手紙2、調停をどういうい方向で進めるか悩む
3、夫の不倫相手の女性もそう簡単には認めなかった
4、第1回目の調停の日がやってくる
5、初めての家庭裁判所に到着して…
6、ついに自分の番号が呼ばれる
7、夫の嘘を全力で伝えた
8、その後数回質疑応答がなされて…
ある日突然届いたその手紙
別居してからしばらく経ったある日、ポストを見たら一通の茶封筒が入っていました。差出人を見ると夫がお世話になっている弁護士事務所からでした。何の手紙だろうと思い開封すると「ご連絡」の文字に続き、我々夫婦の離婚調停の件を事件として受任したので近日中に家庭裁判所に調停を申し立てますとのことでした。その手紙に申し立て理由の記載はありませんでしたが有責配偶者から離婚調停を申し立ててくるとは…正直かなり驚き戸惑いました。
調停をどういうい方向で進めるか悩む
夫の弁護士さんから手紙が届いてから色んなことを考えました。まずは私の代理人を立てるかどうかでした。(夫は最初から全てを弁護士さんに任せておりました。)離婚問題に強いと言われている数ヶ所の弁護士事務所を訪問して自身の状況と今後の希望を伝えました。弁護士さんたちとお話しした結果、私のケースでは弁護士さんに代理人をお任せすると自分の希望とは違う方向に行ってしまう可能性が高いことがわかり、代理人を申請せず自分一人で戦うことにしました。全てのことは「やってみないとわからない」状況にありましたので先の見えない不安から精神状態はだいぶ不安定な日々が続きました。いずれにせよ申立人である夫は不倫のことを隠すはずなのでこちらは調停をどう持って行くか悩み、腹立たしさから欠席することも考えました。調停第1回目の日程がこの時はまだ未定だったので離婚経験を有する法律に詳しい知人に相談しました。夫は自身が他の女性と不倫の関係にあることを一切認めず一方的に離婚を希望してきている状況であること、相手の女性と不倫の関係にあることをはっきりさせて誠意ある謝罪を受けないうちは離婚に向けての話し合いに一切応じるつもりはないという私自身の希望を知人に伝えました。思案の結果不倫の事実が「真実」であることへの更なる肉付けの意味も含め、調停開始までの間に夫の不倫相手に対して慰謝料請求の内容証明郵便を発送することにしました。
夫の不倫相手の女性もそう簡単には認めなかった
夫の不倫相手に対して慰謝料請求の内容証明郵便を発送してから10日ほど経った頃でしょうか、とある弁護士事務所から手紙が届き開封すると夫の不倫相手の代理人弁護士さんからでした。手紙には、夫とその女性は不倫関係にありませんので慰謝料はお支払いできませんという内容でした。その手紙を見て気持ちが憤慨すると共にこちらはどこから突っ込まれても不倫関係の事実を証明できる証拠を持っていたので、ここまで来ればあとは訴訟を起こすしかない、もうそれだけでした。
第1回目の調停の日がやってくる
不倫に始まり身勝手な離婚請求に加え離婚調停の申し立てと来た訳ですが、離婚調停の申し立て理由は私が家事育児を放棄しているから離婚したいというものでした。普段家事育児は私が担っていたので空いた口が塞がらず、心身共に疲労の蓄積も深刻化していました。そうこうしているうちに第1回目の調停期日がやってきたので、指定の家庭裁判所に渋々足を運びました。

初めての家庭裁判所に到着して…
私が向かった家庭裁判所はかなり古くからある建物で、薄暗い照明と重々しい雰囲気は私の心のざわつきを増長させました。人を見かけることはあまりなく、廊下には自分の靴の音が響き渡るくらい物静かでした。指定の時間に到着すると事件番号で管理されており、私は申し立てられた側なので「相手側待合室」という部屋に通されました。相手側待合室の重たいドアを恐る恐る開けると…病院の待合室に置かれているような長椅子が背中合わせにして部屋の中心にいくつか置いてあり、そこに座っている数人の方は一斉にこちらを見ました。なんせここは「相手側待合室」ですからね…。「この人は何をやらかしたんだろう!?」という関心が部屋にいた方全員の視線に込められているのがわかりました。いやいや、私はやらかされた側なんだよwという表情を咄嗟に繕い空いてるスペースに座りました。呼吸の一つ一つが重苦しく、呼ばれるまでの時間がすごく長く感じました。
ついに自分の番号が呼ばれる
相手側待合室のドアが開き、私の番号が呼ばれました。担当してくれる調停委員さんが私を迎えに来たのです。背が私より少し低く、母親より年齢が少し上くらいかと思われる優しげな笑顔を見せてくださる女性の調停委員さんでした。それなりに緊張している私を気遣う言葉をかけてくださり、嬉しかったことを思い出します。まずは全員で顔合わせをし、申立人である私の夫、夫の代理人の弁護士さん、夫側の男性調停委員さん、私側の女性調停委員さん、私の5人でした。初めは申し立て人である夫側から聴取になるので私は再び相手側待合室にて待機となりました。
夫の嘘を全力で伝えた
夫が聴取を終えた後、私の番がやってきました。夫はやはり自分のことは一切隠して不倫の事実はないと調停委員さんに伝えていました。私は「申立人の言っていることは全て嘘です」と今までの経緯を全て調停委員さんに話しました。「そ、それは流石におかしいわよねぇ。。」と女性の調停委員さんも苦笑い…。そして、先日不倫相手の女性には慰謝料請求の内容証明を送付しておりこの後は慰謝料請求の訴訟準備に入ること、不倫問題が片付かない限り離婚に向けての話し合いには一切応じる気がないことを伝えました。
その後数回質疑応答がなされて…
私に今現在離婚の意思がないということで離婚調停は第1回目で不成立にて終了することになりました。最後にまた全員で集合して裁判官が中央に座り、この離婚調停が不成立である旨を告げて終了となりました。調停は終了になったものの私は疲労困憊でフラフラでした。不倫された側がなんでこんな大変な思いをしなければいけないのかと悲しくなりましたが、その後に向けてひたすら進んでいくのみでした。
POINT
1、弁護士事務所を訪問する際は一目で状況がわかる資料を作成しておくと話がスムーズに伝わります。1、納得がいかない離婚調停は離婚する意思がないことを伝えて不成立にすることもできます。
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