この記事では夫と不倫相手の不貞行為立証に奮闘した経緯について書いています。
目次.
1、彼らの不貞行為の立証が必要だった2、違法行為の定義に疑問を抱きつつも…
3、紹介してもらった弁護士さんに相談
4、道は思ったよりも険しい
5、裁判になることを想像して考える
6、各方面の逃げ道を塞ぐ
彼らの不貞行為の立証が必要だった
夫の不倫が発覚してしばらく経ったころ、有責配偶者である夫から離婚を言い渡されました。(こちらの記事「有責配偶者が申し立てる離婚調停」もご参考にどうぞ)離婚を言い渡された当初は正直気が動転しあまりの衝撃に何も手に付かない状態になりましたが、夫は自己の違法行為を隠し続けていたためこちらは肉体関係の立証をすべく動かねばなりませんでした。
違法行為の定義に疑問を抱きつつも…
配偶者以外と肉体関係を持つことは「貞操権の侵害」にあたり、精神的損害の賠償である慰謝料支払義務が発生するため不倫(不貞行為)は民法上の違法行為として成り立っているわけですが…私は正直この定義が「肉体関係」だけに焦点が当たっていることに違和感を感じました。不倫における被害は「心」の問題がかなり大きいのでは……肉体関係ももちろんそうですが、自分がこれまで信じ愛する配偶者の「心」が不倫相手のところに行ってしまった(不倫相手が奪った)………そこに大きな精神的被害が発生するのではないかと考えました。そして肉体関係だけでなく「心」の部分も違法行為の定義の要素に加われば、証拠取得の段階において誰もが苦戦する「性行為が行われていたかどうか」という部分の負担が減り、逆にこれまで不倫の証拠としては弱いとされていた「家にあまり帰って来ない」「二人で会っていた」などという漠然とした証拠でも「心」が不倫相手のところに行ってしまっているということの証拠としては十分効力があるのではないか…そしてこれまで証拠不十分なために「これでは厳しいと思います」とばかりクライアントに返答し続けてきた弁護士さんたちも慰謝料獲得へのハードルが下がり、もっと動きやすくなるのではないか?などということが頭を巡っていました。どうしてこんなことが思い浮かぶのかと言いますとね…夫と不倫相手の間に肉体関係があることは明白だったのですが決定的証拠と言われるものがなく、不貞行為の証明には険しい道を進まねばならなかったからなんです。ただでさえ心がズタズタになっている不倫された側の被害者がなぜこんなにも苦しまねばならないのか…自問自答する日々は続きました。
紹介してもらった弁護士さんに相談
不貞行為の証拠として強いと言われているのはラブホテルの滞在もしく出入りの証拠、性行為中の写真や音声などという情報は得てはいましたが…私を何よりも落胆させたのは夫と不倫相手がラブホテルを使用していない事でした。二人の行動履歴やその他写真など、一般の人が見たらこの二人の間に肉体関係がないはずがないと言えるほどの証拠は多数確保していたので、これでどうにかならないものかと知り合いに紹介してもらった弁護士さんの元を訪ねました。(取得した数々の証拠はこちらの記事「不倫の証拠:場所(GPS機器その1)」辺りをご覧ください。)

道は思ったよりも険しい
紹介してもらった弁護士さんの事務所を訪問して数々の証拠をお見せしながら事情を説明すると…やはりこれでは性行為があったという証明は難しいとの事でした。その弁護士さんが言うには、夫と不倫相手が滞在する場所が分かっているなら性行為が行われている時に乗り込み、そこで警察を呼びなさいとのこと…。おっしゃることはわかるけれど現実的にはとても簡単に出来ることではなく……もう少し希望が持てるかと期待していたのですがあまりの返答にがっくりでした。それなら不倫問題に強いと言われている他の弁護士事務所を当たってみようと思い、数ヶ所の弁護士事務所を訪ねましたが結果は残念ながら同じでした。今ある証拠で弁護士さんに立証をお願いするのは無理だとわかり、今後の戦略は自分で立てていくしかありませんでした。
裁判になることを想像して考える
裁判になる前に何らかの結論が出ればよいなとは思っていましたが、これだけ予測不可能なことばかり起こるので最悪のケースを想定しておこうという方針にしました。ネットの情報には「ラブホテル以外の場所での密会でも不貞関係が認められることもある」とか「どう転ぶかは裁判官の心証次第」との記載もあり、一つだけわかったのは「結果は誰にもわからない」ことでした。裁判について調べると不倫慰謝料請求の裁判では多くの場合判決まで行かずに「和解勧告」が出て裁判所が間に入っての話し合いになるとの事でした。(判決となると裁判所も手続き等色々大変らしいです。)裁判になった場合はこちら原告の主張や証拠に対して被告側が反論するというやりとりが主に月1回のペースで繰り返されて行くので、その流れに焦点を当てました。
各方面の逃げ道を塞ぐ
こちらが主張したことへの反論が繰り返されるのであれば…単純に反論できない状態を作り出すことにしました。この時に意識したのが5W1Hでも6W1Hでもない「7W1H」でした。「いつ・どこで・誰が・誰に・誰と・何を・なぜ・どのように」です。証拠を何から出していくか、その出した証拠に対して相手が反論してきそうなことを考え、「じゃあこれはどういうことなのか?」とその反論が矛盾するように次の証拠を出していく、と。相手が思いつきそうな言い訳を挙げられるだけ挙げて何度もシュミレーションしました。このように準備を進めていくうちに、ラブホテルではないものの特定の場所に連日に渡り夜間滞在していたことを何と言い訳してくるのか早く聞いてみたい興味が大きくなるのでした。その後この証拠類を使用しての出来事は「有責配偶者が申し立てる離婚調停」「不倫慰謝料請求裁判を起こす」をご覧ください。
POINT
1、不貞行為の決定的証拠が取れない場合でも不貞行為が行われていたと推測できる証拠を可能な限り長期に渡って多く取得しておくと意外な使い道が見つかることもあります。確実な不貞の証拠取得はその道のプロにお任せすることを自身の経験から強くオススメします!!私のような思いをされる方が一人でも減りますように…不倫問題に強い弁護士さんのご紹介のみも承っています!まずは無料面談にお申し込みください↓↓↓↓